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芝 ) Artist Unit イカスケ

2月25日観劇◇in→dependent theater 1st

イカスケの「アンサンブル トルネード」を観た。イカスケの青木さんが創る話はとても面白いし楽しい。それに和田さんの振り付けで、更に魅力ある役者さんが多数出演される作品ならば観に行かない訳には行かない。という訳で、夜勤と夜勤の合間の睡眠時間を割いて大阪まで観に行った次第である。

開幕前の出演者数人によるアンケート発表のお時間だけで充分笑った。座組の仲が良いのは芝居に好影響を持たらす効果があるのは当たり前だが、アンケート結果をネタに進行させてはいるが、フリートーク的な会話を見るにつけ、そのことは伺える。イカスケメンバーと、応援している劇団空組メンバーの仲が、段々良くなって来ていることはとても嬉しい。お互いの公演に出演しあっているし、イカスケの青木さん&櫻井さんが組んでいるザビエルという漫才コンビ。かつてはテレビにも出演していた隆盛した時代をリアルタイムで知らない空組メンバーが、近年になって縁あって結びつくというのは、私には奇跡に近い驚きしかないのである。私も先にイカスケの芝居が好きになって、プロフィールを見てみたら漫才師ザビエルがやっている劇団だと知ってびっくりしたものだ。ともかく、この二つが共演している芝居は明るい。多分楽屋でも稽古場でも増して明るい筈である。

シンデレラの物語が進行の主体なのだが、そのお伽の世界と現実の世界を出入りする舞台が、栃木県にあるグリムの森に設定されていることからして、私はうけてしまった。関西での認知度は贔屓目にみても多分1%もな無いだろうマイナーな施設である(私は知っていたが)。

集客難で園で働く人員が削減しまくられて、一人の従業員が寝る時間を確保もままならないほど働きづめだった。本元のグリムの森が聞いたら抗議してくるのではないかとさえ思うほど茶化しているのだが、そこは青木さん。何とも楽しい笑える芝居に仕立て上げている。経営者を演じている青木さんもそうだが、旦那役の丸山さんと、息子役の杉野さんの演技も良かった。

栃木県のGDPに等しい経済効果を上げているというホスト役の卯津羅さん。空組でのキャラクターで培われたイケメンぶりを如何なく発揮。その人に可愛がられている全く人気のないダメホスト役の小出さん。彼のキャラクターを存分に把握した役だ。卯津羅さんも小出さんも演技は上手い。

シンデレラ役はAllyさん。関西弁なシンデレラである。彼女を妬むドリゼラ役は空組の空山さん。彼女は自劇団の公演時には、舞台で自身も出演しながらも他の役者の何やらかんやらをチェックしているが、客演だからなのか自由だった。素直に舞台を楽しんでいるんだなと感じられた。

イカスケの今井さんと加納さんの役は、お伽話では全く注目もされないし、普通の人はその存在も意識しないだろうキャラクターである。そこに着目した青木さんは、やはり笑いのセンスがあるのだろう。川村さん・浅田さん・広川さん・平本さん・和田さん。これらの役者も素敵な演技で、観客をお伽の世界に引き込んでいました。

楽しいイカスケの舞台。また次が楽しみ。